第二の手、または引用の作業[改訳決定版]
《言語の政治》
アントワーヌ・コンパニョン(著)
今井勉(訳)
判型:A5判上製
頁数:537頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-1018-5 C0098
装幀:中山銀士(+金子暁仁)
書くことは常に再び書くこと
引用はいかにして生まれ、いかなる役割を担ってきたのか。
アリストテレスからボルヘスまで、「引用」の歴史を縦断しつつ、「現象学」「記号学」「系譜学」などの多角的な視座から、その戦略性と政治性を解き明かす。単なることばの反復を超えた〈引用〉の本質から、「書くこと」の核心へと迫る、比類なきエクリチュール論。待望の改訳決定版。
【目次】
序
Ⅰ 引用、その本来の姿――引用の現象学
Ⅱ 基本構造――引用の記号学
Ⅲ 引用の前史――引用の系譜学(1) 古代の修辞学
Ⅳ 絶頂――引用の系譜学(2) 神学ディスクール
Ⅴ テクストの固定化――引用の系譜学(3) 近代的引用の成立
Ⅵ 濁ったエクリチュール――引用の奇形学
この尻尾はこの猫のものではない
原註
訳者あとがき
改訳決定版訳者あとがき
【著者について】
アントワーヌ・コンパニョン(Antoine Compagnon)
1950年、ブリュッセルに生まれる。コレージュ・ド・フランス名誉教授。アカデミー・フランセーズ会員。主な著書に、『近代芸術の五つのパラドックス』(原著、1990年。1999年)、『プルーストと芸術』(共著、2022年)、『ボードレール 詩と芸術』(共著、2023年)、『芸術における晩年スタイル』(共著、2026年、以上いずれも水声社)などがある。
【訳者について】
今井勉(いまいつとむ)
1962年、新潟県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東北大学大学院文学研究科教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『ポール・ヴァレリー『アガート』――訳・注解・論考』(共著、筑摩書房、1994年)、『ヴァレリーにおける詩と芸術』(共著、2018年)、『愛のディスクール』(共著、2020年)、主な訳書に、アントワーヌ・コンパニョン『第二の手、または引用の作業』(2010年)、『文学史の誕生』(2020年)、『ブリュヌチエール』(2024年)、『ベルナール・ファイ』(2025年、以上いずれも水声社)などがある。
【アントワーヌ・コンパニョンの本】
近代芸術の五つのパラドックス/3500円+税
文学史の誕生/7000円+税
ブリュヌチエール/6000円+税
ベルナール・ファイ/5000円+税