ジャン゠ポール・サルトル
文学と哲学のはざまの思考
《知の革命家たち》
澤田直(著)
判型:四六判上製
頁数:169頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0985-1 C0398
装幀:宗利淳一
人は逃れようもなく自由であり、それを引き受けねばならない。
実存主義を掲げて世に新たな風を吹き込み、「アンガージュマン」の知識人として政治・社会の問題に切り込んだ思想家の出発点は、人間の存在を根本まで突き詰めることにあった。実存と本質、意識と世界、自由と他者、個人と集団、作家と読者、イメージと贈与、植民地と革命……新たな世界を模索するために、文学と哲学が手を取り合い、他者の参加を呼びかけつづけた作家の本懐に迫る。
【人物紹介】
ジャン゠ポール・サルトル
1905年にパリに生まれ、1980年に同地に没した。実存主義を代表するフランスの哲学者、作家。第二次世界大戦後、文学・哲学・政治を扱う『現代』誌を創刊し、多岐にわたる言論活動で戦後フランスの論壇をリードした。主な著作には、哲学書に『存在と無』、『実存主義とは何か』、『弁証法的理性批判』、小説に『嘔吐』、『自由への道』、戯曲に『出口なし』、評論に『シチュアシオン』などがある。
【目次】
戦争、革命、植民地時代の知識人
文学と哲学を架橋する
実存主義
虐げられた者たちのために
独自‐普遍としての人間
【著者について】
澤田直(さわだなお)
1959年,東京都に生まれる。パリ第一大学哲学専攻博士課程修了(哲学博士)。立教大学名誉教授。専攻、フランス語圏文学・思想。主な著書に、『〈呼びかけ〉の経験――サルトルのモラル論』(人文書院、2000年)、『サルトルのプリズム』(法政大学出版局、2019年)、『フェルナンド・ペソア伝――異名者たちの迷路』(集英社、2024年、読売文学賞受賞)、『レトリックとテロル――ジロドゥ/サルトル/ブランショ/ポーラン』(共編、水声社、2024年)、主な訳書に、ジャン゠ポール・サルトル『言葉』(人文書院、2006年)、『イマジネ―ル』(共訳、講談社、2013年)、フィリップ・フォレスト『さりながら』(白水社、2008年、日仏翻訳文学賞受賞)などがある。
【関連書】
戦争・女性・植民地 1919-1939――両大戦間期フランスの表象/澤田直+野崎歓編/4500円
異貌のパリ 1919-1939――シュルレアリスム、黒人芸術、大衆文化/澤田直編/4000円
レトリックとテロル――ジロドゥ/サルトル/ブランショ/ポーラン/澤田直+ヴァンサン・ブランクール+郷原佳以+築山和也編/4500円
翻訳家たちの挑戦――翻訳家たちの挑戦/澤田直・坂井セシル(編)/3200円