ジョルジョ・デ・キリコ
形而上絵画の行方
《知の革命家たち》
長尾天(著)
判型:四六判上製
頁数:155頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0981-3 C0397
装幀:宗利淳一
無限に遠ざかるアーケード、無人の通りを駆ける少女の影、広場に置かれたマネキン……事物の意味が崩壊し、現実が見知らぬ「謎」として立ち現れるとき、すべては真理なき仮象となり、絵画は永遠回帰の徴となる。ショーペンハウアーとニーチェの思想のもとに「神の死」を描く「形而上絵画」、唐突な古典絵画への回帰、シュルレアリスムとの交流と断絶をつぶさに追い、その謎に迫る。
【人物紹介】
ジョルジョ・デ・キリコ
1888年にギリシャ、テッサリア地方ヴォロスに生まれ、1978年にローマに没した。「形而上絵画」を提唱し、シュルレアリスムの先駆けとなった画家。主な作品には、絵画に《秋の午後の謎》、《運命の神殿》、《通りの神秘と憂愁》、《子どもの脳》などが、小説に『エブドメロス』がある。
【目次】
ジョルジョ・デ・キリコの生涯と作品
形而上絵画とは何か
永遠回帰の図像学
エディプス・コンプレックスと「技術への回帰」
デ・キリコとシュルレアリスム
小説『エブドメロス』
【著者について】
長尾天(ながおたかし)
1980年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻博士課程修了。専攻、20世紀美術史、イメージ論。主な著書に、『イヴ・タンギー――アーチの増殖』(2014年)、『ジョルジョ・デ・キリコ――神の死、形而上絵画、シュルレアリスム』(2021年、いずれも水声社)、『もっと知りたいデ・キリコ――生涯と作品』(東京美術、2024年)などがある。