ジョルジュ・ペレック
世にも稀なる風変わりな文学的個性
《知の革命家たち》
塩塚秀一郎(著)
判型:四六判上製
頁数:185頁
定価:2400円+税
ISBN:978-4-8010-0982-0 C0397
装幀:宗利淳一
アルファベットのE抜きで書かれたフランス語長編小説、フローチャートに従って進行するストーリー、ディストピアの描写と幼年期の思い出が交替する自伝、ジグソーパズルのように組み合わされた百物語……前代未聞の言語実験と鮮やかなストーリーで読者を虜にするペレック作品の核とは何なのか? 精巧な作品に隠された希望と悲しみの秘密に迫る。
【人物紹介】
ジョルジュ・ペレック
1936年にパリに生まれ、1982年にパリ郊外イヴリーに没した。20世紀後半のフランス文学を代表する作家。徹底した方法意識に貫かれつつも、独特の親しみやすさと温かさを感じさせる作品を数多く残した。実験文学集団ウリポの主要メンバーのひとり。主な作品には、『煙滅』、『さまざまな空間』、『Wあるいは子供の頃の思い出』、『人生 使用法』などがある。
【目次】
ジョルジュ・ペレックの生涯と作品
『物の時代』――小説が不可能になった時代
『眠る男』――ひび割れた自画像
『煙滅』――欠落が駆動する物語
『さまざまな空間』――もっとも幸福な書物
『Wあるいは子供の頃の思い出』――痛みとレジリエンス
『人生 使用法』――野望と挫折の百科事典
『ぼくは思い出す』――読まれるための本から書くための装置へ
『場所』――結節点をなす伝説的プロジェクト
『エリス島物語』――ありえたかもしれない自伝
【著者について】
塩塚秀一郎(しおつかしゅういちろう)
1970年、福岡県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第3大学博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。専攻、フランス文学。主な著訳書に、『ジョルジュ・ペレック 制約と実存』(中央公論新社、2017年)、『レーモン・クノー 〈与太郎〉的叡智』(白水社、2022年)、『逸脱のフランス文学史 ウリポのプリズムから世界を見る』(書肆侃侃房、2024年)、レーモン・クノー『あなたまかせのお話』(国書刊行会、2008年)、リュト・ジルベルマン『パリ十区サン゠モール通り二〇九番地 ある集合住宅の自伝』(作品社、2024年)、マルセル・べナブー『私はなぜ自分の本を一冊も書かなかったのか』(水声社、2024年)などがある。